2022/08/5

『エレクトラ』

鈴木忠志率いる劇団SCOTとインドネシアの俳優による、2021年11月に初演された国際共同制作作品。劇団SCOTは2015年から5年に渡り鈴木忠志演出、日本・インドネシア・中国の俳優による『デュオニュソス』(国際交流基金アジアセンターとの共同企画)を制作。この成果をさらに発展させるべく、インドネシアのプロデューサー、レスツ・クスマニングルムのもと継続的に「スズキ・トレーニング・メソッド」の訓練を行う俳優をオーディション選考。
「世界は病院であり、すべての人間は病人である」という鈴木忠志氏の発想から、舞台上では、母親とその愛人に父親を殺された娘・エレクトラとその家族、車椅子のコロスたちが激しく動き、看護婦、医者も登場して、憎しみや狂気の連鎖を表現。日本を代表する打楽器演奏者の高田みどり氏も加わり、めまぐるしく揺れる心情を鮮烈に印象づける。ギリシア悲劇を新しい視点から世界に提示した作品。

本作は令和3年度国際交流基金舞台芸術国際共同制作事業として制作されました。
https://www.jpf.go.jp/j/project/culture/perform/creation/2021/index.html

<公演情報>
演出:鈴木忠志
原作:ホーフマンスタール、ソフォクレス
作曲・演奏:高田みどり
出演:
クリテムネストラ:齊藤真紀
エレクトラ:アンディニ・プトゥリ・レスタリ
クリソテミス:アガタ・イレナ・プラディティヤ
オレステス:ジャマルディン・ラティフ
コロス(車椅子の男):ディアン・ノヴァ・サプトラ、ワヒュ・クルニア、エリック・ノフリワンディ、アフマッド・リドワン・ファジリ、ワシャディ
看護婦:木山はるか、鬼頭理沙、進真理恵、吉野夏怜、杉本幸、扶蘇未由名
医者:バンバン・プリハディ
装置デザイン:鈴木忠志
照明:丹羽誠
音響:小林淳哉
衣装:満田年水
演出助手:竹森陽一、佐藤ジョンソンあき、バンバン・プリハディ、アナック・アグン・イスワラ
制作:ウィウィット・ロスウィタ
プロデューサー:重政良恵、レスツ・クスマニングルム

2021年11月27日 利賀大山房にて撮影

主催:国際交流基金(JF) (https://www.jpf.go.jp/ ) 、SCOT (https://www.scot-suzukicompany.com/ )
製作:SCOT
共同制作:プルナティ・インドネシア

<オンライン字幕>
英語字幕翻訳: SCOT
フランス語字幕翻訳: クロード・ミッシェル・レーヌ
ロシア語字幕翻訳:中川エレーナ
簡体字中国語字幕翻訳:田村容子
繁体字中国語字幕翻訳:池田リリィ茜藍
インドネシア語字幕翻訳:ウィウィット・ロスウィタおよびハンガルダ・プリヤヒタ(テキスト翻訳:ニルワン・デワント)