2024/02/2

『緑のテーブル』

モノクローム・サーカスは坂本公成が主宰するダンスカンパニーで、関西を代表する存在である(サーカスのカンパニーではない)。今作では振付に高橋淳、舞台美術にgraf、音楽製作にダム タイプの山中透を迎えている。高橋淳はかつてマイムを中心としたダンスカンパニー『水と油』の創立メンバーで、物を使って身体との関係を構築する手腕が優れている。 タイトルはクルト・ヨースの歴史的名作と同じだが、こちらは芝生の生えた本物の『 緑のテーブル」 である。いわば「野外と室内が混在した世界」。四人の男女にはそれぞれに椅子(居場所)はあるものの、テーブルの芝生は心地よさそうな場所で、寝転んだりする。四人は互いに無関心なようだが、すれ違い、支え合い、再びすっと身を引いて傍観する。様々に変化していく関係性は、テーブルという「大地」を挟んだひとつの世界のようである。

2009年
アトリエ劇研

製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:EPAD実行委員会(https://epad.terrada.co.jp/)

<公演情報>
振付・演出:高橋淳
出演者:森裕子、合田有紀、野村香子、森川弘和
音楽:山中透
美術:graf
制作:小鹿由加里(Underline)、Monochrome Circus (https://monochromecircus.com/)
主催:アトリエ劇研
共催:Monochrome Circus、じゅんじゅんSCIENCE
助成:平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)、京都芸術センター制作支援事業
宣伝美術:graf

宣伝写真:貝淵亜季
WEBデザイン:柏田由香
舞台:渡川組
制作協力:NPO法人魁文舎

<広報文>
乗越たかお