2023/03/24

『「さようなら、ご成功を祈ります」(中略)演説『カーストの絶滅』への応答』 

「さようなら、ご成功を祈ります」――B.R.アンベードカル博士が1936年ラホール市のカースト撤廃協会の招待に応じて準備したものの協会側が内容が耐え難いと判断し招待を撤回したため実際には読み上げられなかった演説『カーストの絶滅』への応答

南インド・ケーララ州を拠点に国内外で活躍する演出家シャンカル・ヴェンカテーシュワランと、京都を拠点に活躍する演出家・和田ながらの初めての共同演出として、2022年12月に初演された演劇作品。
日本ではガンディーほどには知られていないものの、インド憲法起草の中心人物であり、不可触民解放運動の指導者であったB.R.アンベードカル(1891-1956)が1936年に執筆し、演壇では語られずに終わった演説原稿『カーストの絶滅』。「差別」や「分断」を批判する普遍的な思索と雄弁にあふれ、人々の心を強烈に揺さぶる迫力に満ちている。インドで今も読み継がれ色褪せることのないこのテキストを、〈現代〉の眼からあらためて読み直し考察する。自分自身を映し出す鏡となる言葉を通じ、私たち一人ひとりが、自分が何者であるのか、社会における立ち位置を新たにする機会となることへの願いが込められている。

本作は令和4年度国際交流基金舞台芸術国際共同制作事業として制作されました。
https://www.jpf.go.jp/j/project/culture/perform/creation/2022/index.html

<公演クレジット>
主催:京都芸術大学舞台芸術研究センター
共催:独立行政法人国際交流基金(JF) (https://www.jpf.go.jp/ )
共同制作:京都芸術大学舞台芸術研究センター、独立行政法人国際交流基金

共同演出·構成:シャンカル·ヴェンカテーシュワラン、和田ながら
出演:アニルドゥ·ナーヤル、チャンドラ·ニーナサム、武田暁

ドラマトゥルク:森山直人
プロデューサー:鶴留聡子、川原美保(京都芸術大学舞台芸術研究センター)
舞台監督:大田和司(京都芸術大学舞台芸術研究センター)
照明:葛西健一
音響・サウンドデザイン:甲田徹、瀧口翔
字幕翻訳・操作:鶴留聡子
プロセスオブザーバー:柴田隆子
制作・広報:藤井宏水(京都芸術大学舞台芸術研究センター)
制作助手:井川萌(京都芸術大学舞台芸術研究センター)
春秋座劇場管理:大野淳一郎、小山陽美、寺坂素直
舞台裏管理:結城敏恵
企画協力:山田せつ子

出典:『カーストの絶滅』(B.R.アンベードカル著、山崎元一・吉村玲子訳、1994年、明石書店)
広報協力:KYOTO EXPERIMENT

2022年12月10日(土)京都芸術劇場春秋座にて撮影
映像製作:独立行政法人国際交流基金、京都芸術大学舞台芸術研究センター
撮影:森田諒、深谷泰成
編集:森田諒

<オンライン字幕>
アラビア語字幕:有限会社 エリコ通信社
ドイツ語字幕:ハイケ・パチュケ

配信終了日:2024年12月26日

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