『獣の柱』
社会や世界のありようを、怪談やSF的設定により捉え直す劇世界が高く評価されている前川知大。今作は前川率いる劇集団イキウメの代表作の一つで、特殊な性質を持つ隕石の飛来から物語が始まる。
2001年、金輪(こんりん)町(ちょう)(前川作品に度々登場する架空の都市)山中に隕石が落ち、その付近で奇妙な死体が発見される。死因は過度の衰弱。破片を拾ったアマチュア天文家とその友人は、隕石が目にした者に飲食や睡眠をも忘れさせる多幸感を与えていると気づくが、間もなく同じ性質を持つ長さ300mの「柱」が世界各地に出現し、人類は滅亡の危機に瀕する。
半世紀後。人々は「柱」が人口密度の高い地域に出現することに気づき、小さな集落で居住者数を調節しながら暮らしている。「柱」を神格化し、農業や漁業を軸とする生活に回帰した社会。そこに「柱」に影響されない新人類が誕生するが……。「柱」がもたらしたのは災禍か解放か。人の生と幸福に真に必要なものが何か、思索を促す知的エンタテインメント。
2019
シアタートラム
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.terrada.co.jp/)
<公演情報>
脚本・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、村川絵梨、大窪人衛、市川しんぺー、松岡依都美、薬丸翔、盛 隆二、森下創、東野絢香
音楽:かみむら周平
美術:土岐研一
舞台監督、ドラマターグ:谷澤拓巳
照明:佐藤 啓
音響:青木タクヘイ
衣装:今村あずさ
ヘアメイク:西川直子
振付:下司尚実
演出助手:須藤黄英
宣伝美術:鈴木成一
プロデューサー:中島隆裕
企画・制作・主催:エッチビイ
<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2023年度に文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会)の助成を受けた事業の一環として作成されました。
簡体字字幕翻訳:呉珍珍
繁体字字幕翻訳:SWSG
英語字幕翻訳:阿部のぞみ
フランス語字幕翻訳:パスカル・ドデリッセ
スペイン語字幕翻訳:ホセ・アントニオ・アンブリス
<広報文>
尾上そら
配信終了日:2025年1月25日