2024/12/20

『地上の骨』

とある夕方のオフィスで、契約社員のミヤビは先輩社員から手作りの魚の佃煮を勧められ、反射的に嘘をついて断る。その後、佃煮を食べた他の社員や当の先輩社員に、次々と異変が起きていく。

アンパサンドは、茶の間やオフィスなどの日常風景が、少しずつズレていきいつの間にかとんでもない世界に変わってしまう作風が特徴だ。なにげない会話をぶち壊していく突拍子もない展開はB級ホラーともブラックコメディとも形容されるが、その対比は、現代社会で多くの人が実は抱えている小骨のようなやっかいな存在を浮き彫りにしていく。

本作は、将来性のある劇団を紹介するMITAKA “Next” Selection 24thに選ばれ、三鷹市芸術文化センターで初演。第68回岸田國士戯曲賞最終候補となった。ばかばかしく力技のような展開と演出に笑っているうちに、誰もが日常的に行ってしまいがちなとっさの嘘や善意の押しつけなど、人間関係の難しさや矛盾が深く突き刺さっている。

2023
三鷹市芸術文化センター 星のホール

製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.jp)

<公演情報>
安河内:黒田大輔
土橋:島田桃依(青年団)
友田哲夫:篠崎大悟(ロロ)
ミヤビ:安藤輪子
カオル:西田麻耶
アケミ:安藤 奎(劇団アンパサンド)

脚本・演出:安藤 奎(劇団アンパサンド)
照明:山口久隆
音響:野崎 爽
音響オペレーター:菅原 雪(劇団アンパサンド)
小道具:深見由真(劇団アンパサンド)
制作協力:牛尾茉由(演劇集団円)
客席設営:袴田長武

<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2024年度に文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(全国キャラバン)|独立行政法人日本芸術文化振興会)の助成を受けた事業の一環として作成されました。

簡体字字幕翻訳:林舒
繁体字字幕翻訳:SWSG
英語字幕翻訳:ブレンダン クレイン
フランス語字幕翻訳:マムディアン・エレオノール
スペイン語字幕翻訳:ホセ・アントニオ・アンブリス
タイ語字幕翻訳:ピヤワン・ニン・サップサムルアム

<広報文>
河野桃子

<カンパニーウェブサイト>
https://gekidanampersand.wixsite.com/mysite