『高丘親王航海記』
糸あやつり人形劇に関わる劇団の有志を中心に2001年に結成されたITOプロジェクト。糸あやつり人形の技術の継承とともに、現代的な作品の創作やワークショップなどを行う。天野天街との共同創作2作目である本作は、2018年初演後、再演を経た再創作公演。
原作の『高丘親王航海記』は、澁澤龍彦の遺作で集大成といわれる幻想小説。天竺を目指す高丘親王が、幾多の嵐を経て東南アジアをめぐる数奇な旅を描く。人語を話す獣や夢を食べる獏など奇妙な生き物との出会い。親王は、獏の肉を食べると治る病にかかった王女を癒すため、夢を獏の餌として提供するために幽閉される。病が癒えた王女との数奇な再会。夢の世界と入れ子構造、卵や真珠など「球体」の象徴性、鏡と分身、時空間の撹乱、エロティシズムといったテーマが複雑に絡み合う。旅路の果てに、死期を悟った親王が天竺に渡るために採った奇策とは?
幻想的な世界を人形の繊細な動きで表現。中盤、砂漠で遭遇する夢のシーンでは、身体のパーツが自在に分裂・結合する人形の動きや、「糸をあやつる指」の人形をさらにあやつる指が登場するなど、シュールかつ美しい人形の動きだけで魅せる。物語の終了後も、「終」の字が生き物のように変形するラストまで、人形と糸への愛が込められている。
2023
メニコン シアターAoi
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.jp)
<公演情報>
ナレーション=知久 寿焼
出演=植田 八月(人形劇団おまけのおまけ)、竹之下 和美(人形劇団おまけのおまけ)、永塚 亜紀(人形劇団あっぷう)、阪東 亜矢子(JIJO)、山田 俊彦(人形劇団ココン)、岩本 苑子(少年王者舘)、後藤 渉(いいだ人形劇センター)、菅原 義輝(山猫圏)、吉田 真弓(きーなじっけんしつ)
脚本・演出=天野 天街(少年王者舘)
原作=澁澤 龍彦
音楽=珠水(少年王者舘)
美術=天野 天街(少年王者舘)
制作=竹之下 和美(人形劇団おまけのおまけ)
<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2025年度に文化庁文化芸術振興費補助金(文化庁 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業)の助成を受けた事業の一環として作成されました。
簡体字字幕翻訳:林舒
繁体字字幕翻訳:妥当解釈
英語字幕翻訳:山縣美礼
フランス語字幕翻訳:副島綾
スペイン語字幕翻訳:ホセ・アントニオ・アンブリス
タイ語翻訳:ピヤワン・ニン・サップサムルアム
<広報文>
高嶋慈
<カンパニーウェブサイト>
https://itoayatsuri.com/

