『cocoon(2022 ver)』
主宰の藤田貴大が2007年に設立した演劇団体「マームとジプシー」。原作は、沖縄戦の看護隊に動員された少女たちに着想を得た今日マチ子のマンガ『cocoon』(2010)。本作は、2013年の初演後、2022年の再々演版。物語の粗筋は初演版とほぼ同じだが、コロナ禍の延期の間に起きたウクライナ侵攻を受けて、沖縄への大規模な空襲や日本軍の加害行為など沖縄戦のディティールが盛り込まれ、戯曲はほぼ全面改訂されている。
前半では、学校を舞台に、主人公のサンと親友のマユ、級友たちの日常が点描される。一転して後半で少女たちは、即席の野戦病院となったガマ(洞窟)で、負傷兵の過酷な看護にあたる。戦況悪化のため、海まで走り続ける決死の逃避行と、級友たちの壮絶な死。視点や役を入れ替えて俳優たちがシーンを反復する、マームとジプシーの代名詞的な演出技法「リフレイン」により、前半の日常生活と壮絶な後半の対比が際立つ。そして、海に向かって舞台を駆け続ける俳優たちの身体運動が、「生きようとする強い意志」を全身で伝える。
2022年
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.jp)
<公演情報>
出演:青柳 いづみ、菊池 明明、小泉 まき、大田 優希、荻原 綾、小石川 桃子、佐藤 桃子、猿渡 遥、須藤 日奈子、高田 静流、中島 有紀乃、仲宗根 葵、中村 夏子、成田 亜佑美、石井 亮介、内田 健司、尾野島 慎太朗
原作:今日 マチ子
作・演出:藤田 貴大
音楽:原田 郁子
衣装:高橋 愛(suzuki takayuki)
照明:南 香織(合同会社LICHT-ER)
音響:田鹿 充
録音:東 岳志(山食音)
映像:召田 実子
ヘアメイク:池田 慎二(team ikeda)
ヴォイス/フィジカルディレクター:石ケ森 光政
文献調査:橋本 倫史、青柳 いづみ
舞台監督:森山 香緒梨、熊木 進
企画制作:合同会社マームとジプシー
収録:EPAD2022 / 文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2025年度に文化庁文化芸術振興費補助金(文化庁 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業)の助成を受けた事業の一環として作成されました。
簡体字字幕翻訳:呉珍珍
繁体字字幕翻訳:妥当解釈
英語字幕翻訳:門田美和
フランス語字幕翻訳:副島綾
韓国語字幕翻訳:イホンイ
タイ語字幕翻訳:リュウパイブーン・シリー
<広報文>
高嶋慈
<カンパニーウェブサイト>
http://mum-gypsy.com/wp-mum/

