2024/01/26

『カレーと村民』

「カレーなんてどうでしょう」「なんやそれ」。1905年日露戦争終戦の頃、大阪近郊の吹田村。東京や海軍で食べられているカレーを知っている人、カレーなんて聞いたこともない人……誰もが戦争でなにかを失った。戦争と外来文化による否応もない日本の変化に、ついていく人、戸惑う人、取り残される人などが登場する。群像劇によって、それぞれの立場の違い、考えの変化、その後の人生の分岐などが浮き彫りになっていく。
2012年にごまのはえが大阪府吹田市を巡り、地元の高齢者や郷土史の専門家に取材して、脚本を書いた。2013年、2018年とほかの演出家によって上演され、ついに2020~2021年にごまのはえ自身の演出により2都市公演される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で京都での3日のみの上演とオンライン配信がおこなわれた。コロナ禍に噴出した、人々の考えや選択の違い、対立、その痛みと悲しさと温かさがどこか重なる。

2021
THEATRE E9 KYOTO

製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.terrada.co.jp/)

<公演情報>
脚本・演出:ごまのはえ
出演:福山俊朗(はひふのか/syubiro theater)、門脇俊輔、日詰千栄(は・ひ・ふのか)、仲谷 萌、越賀はなこ、高原綾子、西村貴治、亀井妙子(兵庫県立ピッコロ劇団)、山下多恵子(京都演劇サロン)、澤村喜一郎、益田 萠、山下あかり(MC企画)、池川タカキヨ
舞台監督:河村 都(華裏)
舞台美術:西田 聖
照明:葛西健一
音響:三橋 琢
音楽:真都山みどり
衣装:清川敦子(atm)
制作:門脇俊輔、高原綾子、澤村喜一郎
主催:一般社団法人毛帽子事務所、ニットキャップシアター

<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2023年度に文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会)の助成を受けた事業の一環として作成されました。

簡体字字幕翻訳:呉珍珍
繁体字字幕翻訳:SWSG
英語字幕翻訳:ゲーリー・パールマン
フランス語字幕翻訳:アミラ・ゼグルール
スペイン語字幕翻訳:富士 迦楼羅

<広報文>
河野桃子

<カンパニーウェブサイト>
https://knitcap.jp/

配信終了日:2027年1月25日