『宮澤賢治/夢の島からーわたくしという現象』
この作品は、フェスティバル/トーキョー11のオープニング委嘱作品、飴屋法水とロメオ・カステルッチによるダブルビル上演『宮澤賢治/夢の島から』の前半部分。F/Tからの提案ではじめて宮澤賢治の言葉に出会ったカステルッチは、数々の詩篇から「春と修羅・序」を選んだ。タイトルとなった「わたくしという現象」は、詩集「春と修羅」の冒頭の一節である。
夢の島公園の多目的コロシアムに夕日が沈もうとする中、白い旗を渡された千人ほどの観客が、広大な円形広場を旋回しながら入場する。だが観客は、整然と並べられた千席もの椅子に座ることは許されず、そこで展開されるパフォーマンスを見守る。東日本大震災から半年という時期に創作された本作品は、秩序から破壊へ、抗うことのできない自然の力を前に、1000人もの観客をも巻き込んだ壮大なレクイエムとなった。
ロメオ・カステルッチは、イタリア・チェゼーナ出身の演出家・舞台美術家。代表作にダンテ『神曲』三部作など(08年、アヴィニョン演劇祭で発表して後、東京や世界諸都市を巡演)、近年はオペラの演出で注目を集めている。
2011年
都立夢の島公園内 多目的コロシアム
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:EPAD実行委員会(https://epad.terrada.co.jp/)
<公演情報>
構成・演出:ロメオ・カステルッチ
音楽:スコット・ギボンズ
演出助手:シルヴィア・コスタ
出演:飴屋法水、小山田米呂
照明:高田政義(株式会社リュウ)
技術監督:寅川英司+鴉屋
技術監督アシスタント:河野千鶴
舞台監督:中原和彦
サウンドシステムデザイン:zAK
小道具:栗山佳代子
小道具アシスタント:横川奈保子
演出部:山下翼、十万亜紀子
美術コーディネート:乗峯雅寛
音響コーディネート:相川晶(サウンドウィーズ)
音響オペレート:小早川保隆
照明助手:川崎渉(株式会社リュウ)
レーザー効果:株式会社カスト
特効:株式会社ギミック
機構:有限会社オサフネ製作所
設営:三和舞台株式会社
通訳:本谷麻子
記録映像:須藤崇規
F/T スタッフ
プログラム・ディレクター:相馬千秋
制作プロデューサー:前田圭蔵
制作:小森あや、戸田史子、三五さやか
制作アシスタント:大石宏樹、砂川史織
主催:フェスティバル/トーキョー実行委員会 / 東京都 / 豊島区 / 東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団) / 公益財団法人としま未来文化財団 / NPO法人アートネットワーク・ジャパン
<広報文>
米屋尚子(日本語)
配信終了日:2022年10月19日