『殺意(ストリップショウ)』
演出家・河井朗が2013年に設立した「ルサンチカ」は、インタビューに基づく創作と既成戯曲の上演により、個人の記憶と社会の関係を問い直している。
三好十郎が1950年に発表した本作は、高級ナイトクラブのストリップダンサー・緑川美沙が最後のステージを終えたあと、観客に自らの半生を語る一人芝居。田舎町で育った美沙は、兄の影響で左翼思想に惹かれ、病弱な兄に代わって上京し、兄の思想的先輩にあたる山田先生宅に住み込みで働きながら勉学に打ち込む。その傍ら、先生の弟である徹男と惹かれあっていく。戦時体制で思想統制が強まるなか、山田先生は左翼思想から転向。だが、山田先生を崇拝している美沙は彼の語る言葉を信じ、報国活動にのめり込んでいく。兄の病死、軍需工場への動員、学徒出陣が決まった徹男から別れ際に受けたキス、そして空襲。敗戦後、街娼からストリップダンサーになった美沙は、山田先生が何事もなかったように左翼思想家に戻ったことを知り、激しい憎しみと殺意を抱くようになる。母から代々譲り受けた懐刀を手に彼を尾行する美沙が見たものとは?
もう一つの「ストリップショウ」としての「赤裸々な打ち明け話」により、「人間の本質」をむき出しにする怒涛の語りが、渡辺綾子の熱演によって展開する。
※本映像は権利の都合上により、一部の音楽に無音化処理を施しています。字幕を表示してご視聴ください。
2023年
アトリエ春風舎
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.jp)
<公演情報>
出演:渡辺 綾子
脚本:三好 十郎
演出・舞台美術:河井 朗(ルサンチカ)
ドラマトゥルク・舞台監督・衣装:蒼乃 まを(青年団)
音響・照明:櫻内 憧海(お布団)
制作:金井 美希
制作補助:半澤 裕彦
メイク指導:Mu-
写真:manami tanaka
記録撮影・編集:稲川 悟史(青年団)
<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2025年度に文化庁文化芸術振興費補助金(文化庁 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業)の助成を受けた事業の一環として作成されました。
簡体字字幕翻訳:林舒
繁体字字幕翻訳:妥当解釈
英語字幕翻訳:ブレンダン クレイン
スペイン語字幕翻訳:ダビ・タランコ
<広報文>
高嶋慈
<カンパニーウェブサイト>
https://www.ressenchka.com/

