2025/02/21

『Maître Obscur』

庭劇団ペニノを主宰するタニノクロウが、2021年よりフランス国立演劇センタージュヌヴィリエ(T2G)のアソシエートアーティストとなり、T2Gと初めて共同制作する演劇作品。
本作『Maître obscur』の舞台は、人間の認知能力を無駄に模倣しようとする孤独な人工知能によって設計され、制御されている施設。意識の制御と操作の問題を探求している。
建物の一部は70年代から80年代の中流階級のアパートで、リビングルーム、ダイニングルーム、キッチンがある。完全に再建されたこの環境で、音声に導かれ、住人たちは日常生活を取り戻すためのプログラムに参加する。次第に、主人公たちと「声」が日常の中で結びついていく。人間関係はより個人的で親密なものになり、不穏な空気が漂うようになる。慈悲深くもあり、不穏でもある人工知能が主役のこの作品は、私たち人間のパラドックスを明らかにする。独創的な音響と映像システムを使って、この新しいテクノロジーの政治的・社会的側面を探求するこの作品は、SFなのかディストピアなのか…?
本作は令和6年度国際交流基金舞台芸術国際共同制作事業として制作されました。

<公演情報>
日程:2024年9月19日(木)~10月7日(月)全15公演
上演時間:85分
会場:フランス国立演劇センタージュヌヴィリエ劇場

作・演出:タニノ・クロウ
出演:ステファニー・ベガン、ローリー・アルデル、ジャン=リュック・ヴェルナ、マチルド・インヴェルノン、ガエタン・ヴルシュ
翻訳:スロコンブ都  
美術:稲田美智子 
照明:ディアンヌ・ゲラン  
音響:ヴァネッサ・クール 
映像デザイナー:ボリス・ヴァン=オヴェルトヴェルド 
演出助手:野村眞人、竹中香子
大道具:テオ・ジュフロア 
衣装:ローラ・レメティ
小道具:ゾエ・エルサン 
舞台監督:ケイ・フルカタ  
技術監督:ジャン=マルク・エノー
制作:エマニュエル・ポヤール、 カミール・シャルティエ, 小野塚 央

主催:フランス国立演劇センター ジュヌヴィリエ劇場、合同会社アルシュ、独立行政法人国際交流基金
製作:フランス国立演劇センター ジュヌヴィリエ劇場
共同制作:ジュネーヴ演劇祭、パリ・フェスティバルドートンヌ、ボンリュー国立アヌシー演劇祭、独立行政法人国際交流基金

2024年9月18日 フランス国立演劇センター ジュヌヴィリエ劇場にて撮影
映像製作 :フランス国立演劇センタージュヌヴィリエ劇場、独立行政法人国際交流基金

<オンライン字幕>
フランス語字幕:スロコンブ都
中国語字幕(繁体字):新田幸生
中国語字幕(簡体字):董紆含
ドイツ語字幕:ハイケ・パチュケ

配信終了日:2026年2月20日

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