『MIRROR』
アンドロイド・オペラⓇは、先鋭的な電子音楽やピアノソロ、映画音楽やオペラなど様々なジャンルを横断しながら国内外で活動する音楽家・渋谷慶一郎がコンセプトと作曲を務めるアンドロイドの歌手が中心となるオペラ作品。本作『MIRROR』(パリ・シャトレ座公演)は、2022年ドバイ国際博覧会で発表したアンドロイドとオーケストラ、そして1200年の歴史を誇る仏教音楽・声明、電子音によるコラボレーションをもとに、ドバイ公演時よりさらに進化したアンドロイド「オルタ4」と、現地オーケストラ「アパッシオナート」そしてビジュアルアーティスト・ジュスティーヌ・エマールを迎え、新たな演出・新曲を加えた国際共同制作作品となっている。
アンドロイドの進歩は目覚ましく、渋谷氏の曲に合わせて歌声を披露するだけでなく、声明に呼応して歌う即興場面もあり、またその歌詞は今世界中で話題のAIプログラム「GPT」に声明のテクストを解釈させている。その他にも、フランス人小説家のミシェル・ウエルベックによる著作『ある島の可能性』や、オーストリア人の哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの遺作『確実性の問題』の抜粋を用いたテクストもアンドロイドによって歌われる。
さらに舞台上では、エマール氏が作り出す映像やスクリーンに投影されるアンドロイドのリアルタイムプロジェクション、照明が、響く音楽と同期され劇場全体を包み込んでいく。最先端テクノロジーと伝統的な芸術様式の表現を通じ、人間とテクノロジーの新しい芸術の調和モデルを探求する―。
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF)(https://www.jpf.go.jp/)
本作は令和5年度国際交流基金舞台芸術国際共同制作事業として制作されました。
https://www.jpf.go.jp/j/project/culture/perform/creation/2023/index.html
<公演情報>
コンセプト、作曲、ピアノ、エレクトロニクス:渋谷慶一郎
ヴォーカル:アンドロイド・オルタ4(所有:大阪芸術大学)
高野山声明:藤原栄善、山本泰弘、柏原大弘、谷朋信、亀谷匠英
オーケストラ:Appassionato
映像:Justine EMARD
アンドロイド プログラミング:今井慎太郎
アンドロイド 製作監修:石黒浩
歌詞:ミシェル・ウエルベック著『ある島の可能性』(中村桂子訳 河出文庫)、ウィトゲンシュタイン著『確実性の問題』(黒田亘訳 大修館書店)より抜粋
オーケストレーション:渋谷慶一郎
サウンドデザイン:鈴木勇気
PA・サウンドエンジニア:Unisson Design
照明:上田剛
アンドロイドリアルタイム映像:小西小多郎
舞台監督:尾崎聡
Justine EMARD 助手:Bérangère POLLET、Thomas ZADERATZKY
制作:小川滋
制作統括:松本七都美
企画、制作、プロデュース:ATAK
共催:国際交流基金
主催:Théâtre du Châtelet、ATAK
2023年6月23日 シャトレ座(パリ・フランス)にて撮影
映像監督:Jérémie SCHELLAERT
サウンドミックス:François BAURIN
(c) ATAK All Rights Reserved
<オンライン字幕>
英語字幕:ATAK
日本語字幕翻訳: 副島綾
フランス語字幕翻訳: Sylvie DURASTANTI
スペイン語字幕翻訳:Víctor WEINSTOC