2026/02/6

『ストリーム』

全世界を覆った新型コロナのパンデミック。第一波、第二波と押し寄せる波に、私たちの日常は寸断され、先の見えない「現在」に閉じ込められた。『ストリーム』は、その時間感覚を起点に制作されたneji&co.コロナリポート三部作『Sign』『Cue』『Out』のスピンオフとなる、捩子ぴじんのソロパフォーマンスである。
生の声、録音、加工された声が重なり合いながら、社会のニュースと個人の出来事とを淡々と同じ時間軸に刻んでいく。その流れを断ち切るように変化する光や、引き延ばされた調子の動きと声の反復は、過去に傾く意識を絶えず「今ここ」へと呼び戻し、観る者の感覚を宙吊りにする。
生活と思考の断片を積み重ねる語りはやがて、創作と労働、誕生と死、経済や戦争のうねりまでをも一つの流れに抱き込んでいく。薄れゆく記憶を呼び覚ましながら、身体に刻み直す本作は、記録でありながら記録を超えた力を有している。それは、コロナ禍を経た私たちの「生」を照らし返す、小さな、しかし確かな、鏡としてのアーカイヴなのである。

2023
SCOOL

製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.jp)

<公演情報>
振付・構成・演出・出演=捩子 ぴじん
舞台監督・照明・記録映像=脇田 友(スピカ)
音響・整音=mizutama(FIGYA)
映像編集=YVStudio

<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2025年度に文化庁文化芸術振興費補助金(文化庁 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業)の助成を受けた事業の一環として作成されました。

簡体字字幕翻訳:呉珍珍
繁体字字幕翻訳:妥当解釈
英語字幕翻訳:ゲーリー・パールマン
フランス語字幕翻訳:副島綾
スペイン語字幕翻訳:アツィリ・キンタナ

<広報文>
呉宮百合香

<カンパニーウェブサイト>
http://nejiandco.com