『美談殺人』
深く人間を洞察した骨太な作劇に定評のある劇作家・演出家・俳優の高羽 彩が、感染症禍の世相に想を得た自身主宰の劇団作品。
舞台は経済が行き詰まり貧富の差が拡大したうえ、人の平均寿命が50歳にまで低下した近未来の日本。人々は、自身の死を飾りたてて〝死にがい〟を見出すための物語を求め、そのための「美談」が高額で売買されていた。ある日、スラム化した歌舞伎町で声の出せない妹マルと暮らす浮浪者・宗輔の前に、絶大な人気を誇るトップ美談作家・三好瞳子が現れる。ゴミ山にある書籍や雑誌の断片を繋げて物語にする宗輔に、作家の才を見て取った瞳子は、金と自身の後継者の地位をエサに、宗輔に「最高にくだらない美談」執筆を持ちかける。その裏には瞳子自身の抜き差しならない「事情」があり、宗輔は作家の虚飾と業に巻き込まれて……。マル役に手話通訳者を起用し、他の登場人物の台詞も同時通訳しながら演じるなど観劇のバリアフリー化にも臨んだ意欲作。
2021
駅前劇場
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.terrada.co.jp/)
<公演情報>
脚本・演出:高羽 彩
出演:町田水城、柿丸美智恵、高羽 彩、福本伸一(ラッパ屋)、 田中結夏
手話通訳:田中結夏
手話監修:米内山陽子
舞台監督:櫻井健太郎
舞台美術:稲田美智子
照明:小林愛子
音響:田中亮大(PaddyField)
衣装:千葉奏子
記録映像:松澤延拓((株)カタリズム) 大竹正悟
字幕操作:都倉有加
演出助手:相田剛志
宣伝美術:羽尾万里子
制作:半田桃子、村田紫音
主催:タカハ劇団
<オンライン字幕>
本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2023年度に文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会)の助成を受けた事業の一環として作成されました。
簡体字字幕翻訳:林舒
繁体字字幕翻訳:SWSG
英語字幕翻訳:山縣美礼
フランス語字幕翻訳:エレオノール・マムディアン
スペイン語字幕翻訳:富士 迦楼羅
<広報文>
尾上そら
<カンパニーウェブサイト>
http://takaha-gekidan.net/
配信終了日:2027年1月25日