2021/12/20

『太陽』

バイオテロで拡散したウイルスにより、人口が激減した世界を描く近未来SF。政治経済が混乱、社会基盤が破壊された数年後、感染者の中で奇跡的に回復した人々が存在することが明らかになる。新人類「ノクス(夜に生きる人の意)」と呼ばれる彼らは、太陽の下では生きることができないが、免疫や代謝において人間をはるかに上回る身体に体質変化していた。ノクスになる方法も解明され、徐々に数を増やす彼らは弾圧されるが、変異の適性は三十歳前後で失われる為、若者の夜への移行は歯止めが効かなくなる。
ノクスの登場から四十年が過ぎ、日本と呼ばれた列島には、ノクス自治区が点在し、緩やかな連合体を築いていた。
かつてノクス殺傷事件を起こしたその集落(長野八区)は、隣接するノクス自治区から経済封鎖を受け続けていた。十年続いた制裁が終わりを告げ、再びノクスとの交流が始まる。封鎖を解かれたことで、集落の若者たちにはノクスとして生きる選択肢も示されるのだが・・・。
パンデミック後の社会の変質、分断を予見したかのようなSFの設定の中で、人間が生きることの本質に迫っていく。
2011年初演。本映像は2016年上演版。

2016
シアタートラム

製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:EPAD実行委員会(https://epad.terrada.co.jp/)

<公演情報>
作・演出:前川知大
出演者:清水葉月 / 大窪人衛 / 浜田信也 / 安井順平 / 伊勢佳世 / 岩本幸子 / 中村まこと / 盛 隆二 / 森下 創
音楽:かみむら周平
美術:土岐研一
舞台監督、ドラマターグ:谷澤拓巳
舞台監督: 髙橋大輔
照明:松本大介
音響:青木タクヘイ
衣装:今村あずさ
ヘアメイク:西川直子
擬闘:栗原直樹
演出助手:大澤 遊
制作:湯川麦子
演出部:渡邉亜沙子、山﨑 牧
照明操作:芦辺 靖
音響操作:鈴木三枝子
映像収録ディレクター:油谷真一
宣伝美術:鈴木成一
プロデューサー:中島隆裕
企画・制作・主催:エッチビイ

<オンライン字幕>
簡体字字幕翻訳:梅桂瑜
繁体字字幕翻訳:詹慕如
英語字幕翻訳:阿部のぞみ
フランス語字幕翻訳:アミラ・ゼグルール
韓国語字幕:イ・ホンイ
ロシア語字幕翻訳:タラソヴァ・エカテリーナ
スペイン語字幕翻訳:カルラ・トレド・ベラルデ

<広報文>
米屋尚子

配信終了日:2023年10月19日