2021/10/29

『夢のカンブリア』

舞踏家・振付家・演出家・俳優など、幅広い顔を持つ麿赤兒主宰の舞踏カンパニー「大駱駝艦」が、今回の企画のために全編野外で撮影した新作のダンス映像。監督は麿赤兒の息子であり、映画賞の受賞歴もある大森立嗣が務め、音楽は近年の大駱駝艦作品を手掛けてきたアメリカのテクノミュージシャン、ジェフ・ミルズによるオリジナル楽曲。世界に認められた「Butoh」の創造力と「天賦典式」(この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とする)と名付けられた独自の様式で、人類のルーツを探るその長い旅路を表現する。地球上の多様な生物が、いかにしてDNAを継承してきたのかを演者一人ひとりの静と動、豊かな表情により鮮明に描いていく。

我々はこの奇跡の星、太古代緑地、全ての生物が爆発的に発生したという5億年以上前のカンブリア紀にタイムスリップする。それは人類の生成の根源を求めての旅である。人類がいかにして人類に成り得たかを舞踏的空想力によってアプローチしようとするのだ。
この星に棲息するすべての有機生命体の最も重要にして運命的なミッションは「DNAを次の世代に運ぶ」ということにつきる。
麿赤兒(大駱駝艦主宰・舞踏家・振付家・俳優)

製作:国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)

<作品情報>
振鋳・題字・構成:麿赤兒
鋳態:麿赤兒、村松卓矢、田村一行、松田篤史、塩谷智司、小田直哉、坂詰健太、荒井啓汰、阿蘇尊、高桑晶子、鉾久奈緒美、藤本梓、梁鐘譽、伊藤おらん、齋門由奈、谷口舞、谷口美咲子
音楽:ジェフ・ミルズ
衣裳:堂本教子
プロデューサー:新船洋子(大駱駝艦)、近藤貴彦(ハーベストフィルム)
撮影:槇憲治
録音:吉田憲義
編集:早野亮
美術:堀明元紀
制作:荒巻全紀、大塚博之、中原和彦
企画制作:大駱駝艦 / キャメルアーツ株式会社 (http://www.dairakudakan.com/)
制作協力:株式会社ハーベストフィルム
監督:大森立嗣