2024/02/2

『赤鬼』(作・演出:野田秀樹)

『赤鬼』は、1996年10月に野田秀樹の作・演出・出演でNODA・MAP番外公演として初演された作品。
嵐のあと、女と白痴の兄とんび、ミズカネの3人が、浜に打ち上げられる。村人たちに助けられたにも関わらず、女は数日後、海に身を投げてしまう。兄が船出のいきさつを語る形で、浜に赤鬼が漂着してからの出来事が再現されていく。異国から来た赤鬼と、言葉が通じないながらも分かろうとする女。しかし、分からないものを排斥しようとする村人。異文化、異端、少数者に対する差別の問題をこめた寓話で、初演後も、タイ、ロンドン、韓国版を含め、国際共同制作を通じて、野田自身が様々な出演者と様々な演出を重ねてきた。
この『赤鬼』は、野田が演劇人の研鑽の場として始めた東京演劇道場のメンバーによる。オーディションで選抜された道場生が4チームに分かれて上演したひとつ。道場生の初の成果発表の機会でもあり、また、コロナ禍で休止してきた劇場の再開後の第一弾の公演でもあった。

2020
東京芸術劇場シアターイースト

製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:EPAD実行委員会(https://epad.terrada.co.jp/)

<公演情報>
作・演出:野田秀樹
出演者:夏子 / 木山廉彬 / 河内大和 / 森田真和 / 池田遼 / 織田圭祐 / 金子岳憲 / 佐々木富貴子 / 末冨真由 / 扇田拓也 / 八条院蔵人 / 花島令 / 広澤草 / 深井順子 / 藤井咲有里 / 間瀬奈都美 / 三嶋健太
音楽:原摩利彦
舞台監督:浦弘毅(ステージワークURAK)
美術:日比野克彦
照明:服部基
音響:藤本純子
衣装:日比野克彦
ヘアメイク:赤松絵利(ESPER)
企画・製作:東京芸術劇場
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場 / アーツカウンシル東京
助成:日本芸術文化振興会
照明オペレーター:北澤真
音響オペレーター:原香菜子
大道具:株式会社エクス・アドメディア
小道具:HIBINO SPECIAL Co., Ltd / さとうみち代(GAZAA)
照明協力:HIBINO SPECIAL Co., Ltd
衣装協力:長谷川雅美 / 永橋康朗(はせがわ工房)
音響機材協力:有限会社リンクス
コスメ協力:M・A・C / KohGenDo / チャコット株式会社 / 株式会社ガモウ
ヘア協力:ESPER
協力:NODA MAP

<オンライン字幕>
簡体字字幕翻訳:呉珍珍
繁体字字幕翻訳:新田幸生
英語字幕翻訳:backstage O
フランス語字幕翻訳:コリーヌ・アトラン
ロシア語字幕翻訳:イブラヒム・インガ
スペイン語字幕翻訳:中園竜之介
字幕監修:デイビット・ハワード・マクマーン

<広報文>
米屋尚子

本作品中には、不適切とも思える語句や表現が一部含まれていますが、製作者側に差別的意図はなく、作品の時代的背景、並びに作品自体のもつ芸術性を尊重し、表現の言い換えを行わず、そのまま使用しました。